水商売の未来はどうなる？最近暇って本当？ナイトワーク業界の今後を予測
一昔前までは、稼ぎたいなら夜職、という選択肢が当たり前にありました。
キャバクラ、ホスト…どのジャンルも景気が良く、華やかな世界に憧れる子たちもたくさんいました。
しかし時代は少しずつ変わってきて、今、水商売の世界にはこれまでとは違う空気が流れています。
筆者水商売の現状と今後についてわかりやすく予測＆解説しているので、今働いている方もこれから働こうと考えている方もぜひ参考にしてください！
水商売の現状…かつての勢いはもうない？
夜の街の華やかさは、表面的にはまだ残っているように感じるかもしれません。
しかし実際に働く側から見ると、昔に比べて確実に勢いは落ちてきています。
まずは、今の水商売のリアルな状況を整理していきます。
キャバクラもホストもピークは過ぎた
一時はバブルのように盛り上がったキャバクラ業界も、今は完全に安定期を過ぎた状態。
店舗数は増えているものの、お客さんの数が比例して増えているわけではありません。
ホスト業界についてはキャバクラよりも厳しく、昨今の売掛問題や規制強化の影響で、以前のような派手な売上競争はかなり減っています…。
派手に稼げる夢を見せられる場面は減り、現実的なラインで堅実にやっているお店やプレイヤーが多くなりました。
コロナ以降の夜職離れが加速している
コロナ禍の影響というのはまだ記憶に新しいですよね。
2020年を境に一度夜の街は大打撃を受け、人々の意識は大きく変わりました。
- 家でできる仕事を選びたい
- リスクの高い職場は避けたい
- 無理に出勤してまで稼ぎたくない
こうした価値観の変化から、夜職そのものを選ばない子たちが確実に増えています。
その流れは、コロナ明けの今でも完全には戻っていません。
筆者テレワークやノマドワークなんて働き方も増えましたよね。
夜職じゃなくても自由に働ける選択肢が増えた、というのも夜職を選ぶ子が減った理由の一つかもしれません。
会員制ラウンジやコンカフェも競争が激化している
昔から存在するキャバクラやクラブ、ホストクラブとは異なる業態である会員制ラウンジやコンカフェについては、参入する子がかなり多く、競争がかなり激しくなっています。
コンカフェは気軽に始められる分、ブラックなお店が少なくなかったり、中には違法なお店が営業していたりとトラブルが多く発生しています。
会員制ラウンジについては、今一番勢いがある業態ではあるものの、採用基準が非常に高く働ける女性は一握りです。
どの業種で働くにしても甘くない…これが、水商売業界のリアルな現状といえそうです。
なぜ水商売は厳しくなってきているのか
少し前までなら、夜職は誰でも稼げる世界と言われることが多かったのですが…今はそんなに単純な時代ではなくなっています。
水商売をしても稼げない、昼職をしている方が稼げるなんてこともザラにあります。
ここでは、水商売の世界が厳しくなってきた背景を整理していきます。
- お客さんの価値観の変化
- 若い世代が夜職に魅力を感じなくなっている
- 規制強化や法律の影響もじわじわ出ている
お客さんの価値観の変化
かつては、仕事終わりにキャバクラに行って飲み歩くのが当たり前だった時代がありました。
今現在の60代以上の人たちが若かったころですね。
しかし今は、無駄な飲み代をかけるよりも、趣味や自己投資にお金を使いたいという価値観の人が増えています。
若い世代ほどその傾向は顕著で、夜にお金を使う習慣自体が薄れてきているのが現実。
キャバクラで働いていても若いお客さんというのは少ないですし、遊びに来たとしてフリーや案内所のハシゴプランのワンタイム、なんていうのが多い気がしませんか？
水商売のお店側も、お客さんをつなぎ止めるためにかなりの努力が必要な時代になっています。
若い世代が夜職に魅力を感じなくなっている
働く側の意識も変わりました。
以前なら、「稼ぎたいから夜職へ」という流れは当たり前でしたが、今はリスクを避ける子たちが多くなっています。
稼ぐのも難しいのにわざわざ水商売に流れる理由は確かにありません(笑)
夜職に特別な憧れを持つ子も減り、安定志向やプライベート重視の価値観が主流になってきています。
規制強化や法律の影響もじわじわ出ている
ホストクラブに対する売掛禁止の動きや、風営法関連の取り締まり強化など、ナイトワーク業界を取り巻くルールもどんどん厳しくなっています。
直接的な規制ではなくても、営業許可の取得や管理体制の強化が求められるなど、経営側も働く側も自由度が狭まってきているのが現状です。
これまでのように、なんとなく勢いだけで成功する、という時代は確実に終わりに近づいています。
それでも水商売にはまだチャンスはある？今後を予測！
ここまで見てきたように、水商売を取り巻く環境は確かに厳しくなっています。
しかし、それでも夜職の世界が完全になくなるわけではありません。
変化に柔軟に対応できる人にとっては、まだまだチャンスも残っています。
- 高級志向のお店は生き残る可能性が高い
- 個性を武器にできる人は強い
- 派手な稼ぎより堅実な働き方が求められる
高級志向のお店は生き残る可能性が高い
リーズナブルなお店が乱立している一方で、接待向けの高級キャバクラや、紹介制の会員制ラウンジなどは、今後も一定の需要があると見られています。
特別な時間を求めるお客さんや、お金に余裕のある層は必ず一定数存在するためです。
単価が高くても質の高いサービスを提供できるお店やキャストは、これから先も生き残る力を持っているといえるでしょう。
リーズナブルなお店は乱立している一方で、すぐにつぶれてしまう店と長く営業できる店の二分化が非常に激しくなっているので、働く際のお店選びがかなり重要です。
個性を武器にできる人は強い
ルックスが飛び抜けていなくても、トーク力がずば抜けていなくても、
「この子にまた会いたい」
と思わせるような個性を持っている人は、どんな時代でも強いです。
たとえば、癒し系、聞き上手、おっとりしている、元気で明るい、など。
どんなキャラクターでも、その子らしさを活かしてファンをつけることができれば、安定して稼ぐことは可能です。
派手な稼ぎより堅実な働き方が求められる
昔のように、いきなり何百万円を売り上げる、という稼ぎ方はどんどん減っていくと予想されます。
水商売とはいっても、昔とは違い月に安定して自分に合った金額を稼ぐこと、無理なく続けられる環境を選ぶこと…これがこれからは重要になってきます。
短期間で一発当てることを目指すよりも、長く働ける場所を探して、コツコツ自分のペースで続けていく方が結果的に得をする時代になりそうです。
これから夜職を考えるなら意識しておきたいこと
水商売の世界が変わりつつある今、これから働くなら、ただがむしゃらに頑張るだけでは通用しない可能性が高いです。
ということは、時代に合わせて、自分なりに上手に立ち回る意識が大切になってきています。
最後に、夜職でこれから働こうと思っている人、または続けようと思っている人に向けて、意識しておきたいポイントをまとめました。
時代に合わせて柔軟に変わっていく必要がある
今後は、昔ながらのやり方にこだわるよりも、時代に合わせて柔軟に対応できるかどうかが大きなポイントになります。
たとえば、TikTokやインスタ、XなどのSNSでの発信にもチャレンジしてみるなど、固定観念にとらわれない動き方が求められます。
筆者身バレしたくない気持ちもわかりますが、今後はどんどん表に出ていかないとなかなか売れるのは難しくなってくるでしょう。
変化を怖がらず、自分なりに新しいスタイルを取り入れていくことが大切です。
もちろん、無理にバズを狙う必要はありません。
自分らしい発信をコツコツ続けるだけでも、結果がついてくることはあります。
自分に合った働き方を選ぶ
今の水商売は、自分に合った場所で自分らしく働く方が、長続きするし結果的に稼げる傾向にあります。
高級志向のお店もあれば、気軽に働けるカジュアルなお店もある。
ガチガチの営業トークが必要なところもあれば、自然体で接客するだけでいいお店もある。
自分に合う環境をしっかり選んで、無理なく働くことが、これから夜職を続けるうえで何より大事なポイントになりそうです。
まとめ
夜職は、今も華やかなイメージがあるかもしれません。
しかし現実は、コロナ以降の影響や世代交代、時代の流れによって、確実に変わってきています。
キャバクラもホストも昔のように勢いだけで稼げる世界ではなくなりました。
だからこそ、これから夜職を考える人に伝えたいのは、ただ華やかさだけを追うのではなく、現実をちゃんと見て、自分に合った働き方を選ぶこと。
時代に合わせて柔軟に動ける力があれば、夜の世界でもまだまだチャンスはあります。
水商売は、これからも形を変えながら続いていきます。
その中で、自分らしいスタイルを見つけて、無理なく、長く働いていける道を探していきましょう。