ニュークラブとは?キャバクラとの違いも含めてわかりやすく解説

夜職の求人を見ていると、キャバクラのほかに「ニュークラブ」という職種を見かけることがありますよね。
ただ、あまり聞きなれない・見慣れない職種ということで、キャバクラとの違いが気になるという方は多いです。
そこで今回は、ニュークラブというナイトワークの職種について、キャバクラとの違いも含めてわかりやすく解説していきたいと思います!
筆者エリアによる職種の呼び方の違いなど豆知識も含めてシンプルに解説するので、ぜひ読んでみてください♪
ニュークラブの意味とは
「ニュークラブ」という言葉は全国共通の業態名のように思われがちですが、実はエリアによって意味が大きく異なります。
特に北海道・すすきのと、それ以外の地域では指している内容がまったく違うため、働く側・遊ぶ側どちらにとっても注意が必要です。
まずは地域ごとの意味の違いから整理していきましょう。
北海道すすきのにおけるニュークラブの意味
北海道・札幌のすすきのにおいて「ニュークラブ」は、一般的なキャバクラと同義で使われています。
特別に高級なお店だけを指す言葉ではなく、キャバクラ全般を指す呼び方として定着しています。
すすきのでは、キャバクラを「ニュークラブ」、略して「ニュークラ」と呼ぶのが一般的。



お店の雰囲気も、落ち着いたクラブ調というよりは、ワイワイ盛り上がってお酒と会話を楽しむ王道キャバクラスタイルが中心となっています。
また、すすきのは全国有数の歓楽街であり、ニュークラブという呼び方自体がこのエリアで生まれたという説もあります。
そのため地元では違和感のない言葉として使われており、道外の人が思い浮かべる「ニュークラブ=高級店」というイメージとはズレが生じやすい点が特徴です。
その他エリア(歌舞伎町や中洲)におけるニュークラブの意味
一方、東京・歌舞伎町や福岡・中洲など、北海道以外のエリアで使われるニュークラブは、高級キャバクラを指すケースが多いのが実情です。
数あるキャバクラの中で、内装・料金・客層・接客レベルを一段引き上げたお店を区別するために、この呼び方が使われています。
この意味でのニュークラブは、店内も落ち着いた雰囲気で、客層は比較的年齢が高め。
接待や仕事関係での利用も多く、キャバ嬢には見た目の華やかさだけでなく、会話力やマナー、空気を読む力などの総合力が求められます。
また、地域によっては、昔ながらの高級クラブの雰囲気を残しつつ、料金システムを時間制にしたお店をニュークラブと呼ぶ場合もあります。
この場合は「高級クラブ寄りのキャバクラ」といった位置づけになり、一般的なキャバクラとも、従来型クラブとも少し違う立ち位置になります。
豆知識:北海道すすきのにおける「キャバクラ」とは
北海道・すすきのにおいて使われる「キャバクラ」という言葉は、他の地域でいうセクシーキャバクラ(セクキャバ)を指すケースが多いという点は、意外と知られていません。
すすきのでは、一般的なキャバクラ業態は「ニュークラブ(ニュークラ)」と呼ばれるのが主流です。
その一方で、「キャバクラ」とあえて表現される場合、密着度が高い接客やボディタッチが多めの、セクキャバ寄りのお店を指して使われることがあります。
そのため、道外の感覚で「キャバクラ経験があります」と話してしまうと、「セクキャバ寄りの店で働いていたのかな?」と受け取られてしまう可能性がある点には注意が必要です。
ニュークラブとキャバクラとの違いを比較
ニュークラブとキャバクラは、夜のお仕事というくくりは一緒ですが、働くとなると空気感や求められる立ち位置がかなり違います。
ここでは、ニュークラブのお仕事に興味をお持ちの女性が知っておくべき重要なポイントを、キャバクラと比較して整理していきます!
- 雰囲気・お店のスタイルの違い
- 客層・利用シーンの違い
- 求められる接客・スキルの違い
- 採用基準・面接の違い
- 給料・稼ぎ方の違い
雰囲気・お店のスタイルの違い
まず一番わかりやすいのが、お店全体の雰囲気です。
- ニュークラブは、内装・照明・音楽まで含めて落ち着いた高級路線
- キャバクラは、明るくにぎやかでカジュアルな空気感
- 働く側も、ニュークラブは「大人の女性としての余裕」、キャバクラは「場を盛り上げる役割」が求められやすい
同じ接客でも、「静かに会話を楽しむ空間」なのか、「ワイワイお酒を楽しむ空間」なのかで、居心地の良さは大きく変わります。
客層・利用シーンの違い
ニュークラブとキャバクラは、客層や利用シーンも若干異なります。
わかりやすいように表にして整理してみました。
| 項目 | ニュークラブ | キャバクラ |
|---|---|---|
| 主な客層 | 経営者・役職者・年齢層高め | 会社員・若年層も多い |
| 利用シーン | 接待・特別な飲み会 | 仕事帰り・二次会 |
| 来店頻度 | 固定の店・固定の嬢に通う傾向 | 気分で店や嬢を変える人も多い |
| お酒の楽しみ方 | 会話中心・ゆったり | ノリ重視・盛り上がり重視 |
ニュークラブは「落ち着いて通うお店」、キャバクラは「気軽に遊ぶお店」という位置づけの違いが、客層にもそのまま表れていますね!
求められる接客・スキルの違い
ニュークラブでは、会話力・気配り・立ち居振る舞いなど、全体のバランスが重視されます。
無理にテンションを上げなくても、お客さんの話を引き出し、心地よい時間を作れるかどうかが評価されやすい傾向です。
一方キャバクラは、明るさや愛嬌、ノリの良さが重要。
多少会話が浅くても、笑顔やリアクションで場を盛り上げられる子は重宝されやすく、未経験でも入りやすいのが特徴です。


採用基準・面接の違い
ニュークラブとキャバクラは、採用基準についてもはっきり差があります。
ニュークラブは、面接や体験入店で「お店の雰囲気に合うか」をかなり見られます。
容姿だけでなく、話し方やマナー、落ち着きなどを含めた総合力が判断基準になるため、不採用になるケースも珍しくありません。
キャバクラは即戦力や個性重視の傾向が強く、「明るそう」「場に合いそう」と感じてもらえれば採用されやすいです
経験よりもポテンシャルを見てくれるお店も多いでしょう。
給料・稼ぎ方の違い
ニュークラブとキャバクラは、お給料や稼ぎ方の面にも違いがあります。
わかりやすいよう、それぞれの時給・客単価・収入イメージの比較を表にしてみてみましょう。
| 項目 | ニュークラブ | キャバクラ |
|---|---|---|
| 平均時給(都内目安) | 5,000円〜8,000円前後 | 3,000円〜5,000円前後 |
| 客単価(1人あたり) | 約20,000円〜50,000円以上 | 約10,000円〜20,000円前後 |
| 指名バック | 高め(3,000円〜が多い) | やや低め(2,000円前後) |
| 稼ぎ方の軸 | 固定客+高単価 | 新規・フリー数+回転 |
ニュークラブは一人のお客さんから大きく・安定して稼ぐスタイルで、客単価が高く、1回の来店で数万円使うお客さんも珍しくありません。
ただし、固定客がつくまで時間がかかりやすい点、接客の質が常に見られるという側面もあり、決して楽して稼げるわけではないということだけ覚えておきましょう。
ニュークラブが向いている人・キャバクラが向いている人
ここまで見てきた雰囲気・客層・稼ぎ方の違いを踏まえると、ニュークラブとキャバクラでは「向いているタイプ」も自然と分かれてきます。
最後に、ニュークラブとキャバクラ、それぞれ向いてる人の特徴をまとめて紹介していきます。
ニュークラブ向きなタイプ
- 落ち着いた接客や丁寧な会話が得意
- 年上のお客さん、大人の男性との会話を楽しめる
- 空気を読むのが得意で、場に合わせた立ち振る舞いができる
- ガツガツした営業より、関係性を大切にしたい
- 短期よりも、長く安定して働きたい
- 見た目・所作・言葉遣いなどを意識するのが苦ではない
ニュークラブは、派手に盛り上げるよりも一緒に過ごす時間の質が重視されるお店です。
そのため、無理にテンションを上げなくても、落ち着いて会話ができる人ほど評価されやすい傾向があります。
また、固定客がつくまでに時間はかかりますが、その分、関係ができると安定しやすいのも特徴です。
「長く働きたい」「毎月の収入を安定させたい」という人にとっては、精神的にも働きやすい環境と言えるでしょう。
キャバクラ向きなタイプ
- 未経験からスタートしたい
- 若さ・明るさ・ノリの良さを活かしたい
- 初対面の人とすぐに打ち解けられる
- にぎやかな空間やテンポの早い接客が好き
- 短期間でしっかり稼ぎたい
- 試行錯誤しながら接客を学びたい
キャバクラは、新規のお客さんやフリー客が多く、チャンスの回数がとても多い環境です。
その分、まずは場を盛り上げる・楽しい時間を作ることが大切になるため、明るさや勢いが強みになります。
経験が浅くても、愛嬌やノリで評価されやすく、「働きながら接客スキルを身につけたい」「まずは稼ぐ感覚をつかみたい」という人には向いています。
まとめ
ニュークラブとキャバクラは、同じ夜のお仕事とはいえ実際の中身はかなり異なります。
特にすすきのでは「ニュークラブ=一般的なキャバクラ」を指すなど、エリアによって意味が変わるため、働く側としては違いを正しく理解しておくことがとても大切です。
ニュークラブは、落ち着いた雰囲気の中で大人のお客さんと丁寧に関係を築いていくスタイルが中心で、時給や客単価が高く、長く安定して働きたい人に向いています。
一方、キャバクラはにぎやかでテンポの早い接客が求められ、未経験からでも挑戦しやすく、短期間で稼ぎやすい環境と言えるでしょう。
どちらが正解ということはなく、自分の性格や接客スタイル、働きたい期間によって向き・不向きが分かれるだけです。
自分が自然に続けられる環境を選ぶことが、結果的に稼ぎやすさや働きやすさにつながりますよ。
