【Dom Pérignon~ドン・ペリニヨン~】圧倒的知名度の夜の帝王
キャバクラ・ホストクラブ、水商売の店舗に置いてあるお酒をキャベルでは紹介しています。
誰もが一度は耳にしたことがあるシャンパンといえば、ドン・ペリニヨンで間違いないでしょう。
ドン・ペリニヨン(通称=ドンペリ)は、世界的に見ても圧倒的知名度を誇るまさに「シャンパンの王様」であり、キャバクラやホストクラブにおける人気度をみれば「夜の帝王」ともいえる存在です。
今回は、高級シャンパンとして名をはせるドン・ペリニヨンとはいったいどんなお酒なのか詳しく紹介します。
歴史や有名になった経緯、種類と価格など、実は多くの方が知らないドンペリの裏側をのぞいてみましょう。
目次
ドン・ペリニヨンとはどんなお酒?
世界一有名と言っても過言ではないドンペリ、いったいどんなお酒なのでしょうか。
名前ばかりが先行しがちでなかなか知られることの無い、ドンペリの由来や歴史についてまとめました。
ドン・ペリニヨンの由来
ドン・ペリニヨンの名前は、「シャンパンの父」または「シャンパンの開発者」と呼ばれるピエール・ペリニヨンが由来。
彼の名前に敬称である“ドン”を付け、ドン・ペリニヨンと命名されました。
ピエール・ぺリニヨンがいったいどんな人物なのか、簡単に説明します。
ピエール・ペリニヨンは1638年、フランス北東部のシャンパーニュ地方に生まれ、19歳の時にカトリック教会ヴェネディクト派の修道士になりました。
オーヴィレール修道院で暮らす彼は、修道院に入ってから亡くなるまでの間、ミサに使うワインを醸造する酒庫係を務めます。
この間、偶然にも発泡性ワインが出来上がったことをきっかけに、ピエール・ペリニヨンは「シャンパンの父」「シャンパンの開発者」と呼ばれるようになったのでした。
- 耐圧性の高いガラス瓶の導入
- コルク栓の導入
- 白ワインを黒ブドウで醸造
- シャンパンを生産するための圧搾機発明
- ワインをブレンドする方法の発案
上記の事柄も、ピエール・ペリニヨンが達成したこととして記録に残されています。
修道士でありながら、シャンパンづくりに生涯をささげたと言っても過言ではありませんね。
ちなみに、ピエール・ペリニヨンが暮らしていたオーヴィレール修道院は現在、ドンペリの貯蔵庫としても使われています。
ドン・ペリニヨンの歴史
シャンパン「ドン・ペリニヨン」の誕生は、名前の由来となったシャンパンの父、ピエール・ペリニヨンが1715年に亡くなってから200年以上後のことです。
ドンペリが誕生するきっかけとなったのは、世界有数の規模を誇るシャンパン製造会社“モエ・エ・シャンドン社”。
モエ・エ・シャンドン社が、ピエール・ペリニヨンが生涯をささげたオーヴィレール修道院、そして彼が使用していたブドウ畑を買い取り、さらにその後「ドン・ペリニヨン」の商標権を獲得したのです。
そして1936年、モエ・エ・シャンドン社が1921年収穫のブドウで造られたヴィンテージのシャンパンを「ドン・ペリニヨン」として発売。
これがドンペリの誕生です。
世界初のドンペリは英ロンドンや米ニューヨークに輸出され、高い注目と人気を集めました。
1930年代に世界を襲った恐慌で落ち込んでいた、シャンパン市場再燃のきっかけになったと言われています。
豆知識:ドンペリはなぜ高い?
後述しますが、ドンペリはシャンパンの中でも比較的高価な高級シャンパンです。
一番安いドンペリでも市場価格で1本2万円近い価格設定であり、キャバクラやホストクラブで注文するとなると市場価格の数倍するのは当たり前。
ドンペリの値段が高く設定されている理由は下記の2つです。
- 特に品質が高いブドウが採れた年にしか作られない
- 長期の熟成が必要
生産の過程で手間がかかっているからこそ、ドンペリは高価。
しかし値段に見合うだけ味わいの評価も高いシャンパンであり、世界的人気を維持し続けているのです。
ドン・ペリニヨンが有名になった3つの理由
数あるシャンパンの中でも、なぜドンペリは世界中で現在のような高い知名度を手に入れることができたのでしょうか。
ここからは、ドン・ペリニヨンが有名になった3つの理由を紹介します。
モエ・エ・シャンドン社のPR戦法
ドンペリを生産しているモエ・エ・シャンドン社はPR戦法が巧みなことで有名です。
- アーティストとのコラボレーション
- 有名映画とのコラボレーション
- シャンパンをかけ合うシャンパンファイトの発案
上記のような他社にはないプロモーションにより、モエ・エ・シャンドン社の商品は非常に知名度が高いのです。
そんなモエ・エ・シャンドン社の中でも一番の高級路線として宣伝されたのが、ドン・ペリニヨン。
モエ・エ・シャンドン社が総力をあげて宣伝したこともあり、ドンペリは世界中で有名になったのです。
入手のしやすさ
高級シャンパンはどれも市場に流通している本数が少なく、一般人が手に入れることはなかなか難しいもの。
しかしその中で、ドンペリは入手しやすいことで知られています。
生産の本数は公開されていませんが、一部では480万本は生産されているのではないかという噂も…。
同じ高級シャンパンでは生産量1万本のものもあると考えると、ドンペリがいかに入手しやすいシャンパンなのかがよくわかります。
酒屋やワインショップで購入できる、庶民でも手の届きやすい高級シャンパンである点も、ドンペリが世界的に有名になった理由のひとつと言えるでしょう。
キャバクラやホストクラブでの爆発的人気
ドンペリといえばキャバクラやホストクラブなど、夜のお店を思い浮かべる方も多いと思います。
ドンペリが日本で有名になるのに拍車をかけたきっかけのひとつが、キャバクラやホストクラブでの爆発的人気。
飲み切るのに時間がかかり売上になりにくいウイスキーやブランデーよりも、開けたらすぐに飲み切ることができるシャンパンの方が、夜のお店にとってオイシイ存在となったのです。
しかもドンペリは手に入りやすく、しかも市場価格も少々高額。
注文が入れば大きな売り上げにつながるため、キャバクラやホストクラブでのドンペリ人気は現在に至るまで続いています。
ドン・ペリニヨン全9種を紹介!市場と夜のお店の価格比較も
ドンペリは熟成期間で種類が分かれています。
ここからは、現在手に入るドン・ペリニヨン全7種と番外編2種、それぞれの特徴をご紹介します。
ドンペリといえばキャバクラやホストクラブをイメージする方も多いと思いますので、夜のお店での参考価格もセットで記載していきます。
ドン・ペリニヨン ヴィンテージ
ドンペリの中で最も有名かつノーマル。
ドンペリといえば一般的にこちらのドン・ペリニヨンヴィンテージを指します。
「ドンペリホワイト」「白」などの名称で呼ばれることもあります。
▼ドン・ペリニヨン ヴィンテージの特徴▼
- 味わい…極辛口
- 熟成期間…8年
- 市場価格…18,000円~
- キャバクラ価格…約50,000円
- ホストクラブ価格…約80,000円
ドン・ペリニヨン ヴィンテージ ロゼ
ドンペリホワイトに次いで有名な、ドン・ペリニヨン ヴィンテージ ロゼ。
別称「ドンペリピンク」、夜のお店では「ピンドン」と呼ばれることがあります。
ロゼワインをベースにしたシャンパンであり、ホワイトよりも生産数が少ない希少なドンペリです。
希少な分値段設定も高く、市場価格ではホワイトの2倍程度が相場となっています。
▼ドン・ペリニヨン ヴィンテージの特徴▼
- 味わい…辛口
- 熟成期間…10年前後
- 市場価格…36,000円~
- キャバクラ価格…約100,000円
- ホストクラブ価格…約150,000円
ドン・ペリニヨン エノテーク
「エノテーク」は、シャンパーニュの貯蔵庫を指す言葉。
ボトル・ラベルが黒いことから「ドンペリブラック」「黒」と呼ばれることもあります。
ただしエノテークは2014年に名称変更が行われ、のちに紹介する「P2」の名に切り替わったため新規の生産は終了しています。
▼ドン・ペリニヨン エノテークの特徴▼
- 味わい…辛口
- 熟成期間…16年
- 市場価格…50,000円~(製造年により変動)
- キャバクラ価格…約200,000円
- ホストクラブ価格…約200,000円
ドン・ペリニヨン レゼルヴ・ドゥ・ラベイ
「レゼルヴ・ドゥ・ラベイ」は修道院の貯蔵庫、または修道院の原酒を指す言葉。
ボトルラベルが金色であることから、「ドンペリゴールド」と呼ばれることもあります。
こちらも現在は新規の生産・販売はされておらず非常に希少であり、フランスと日本でしか手に入らないと言われています。
▼ドン・ペリニヨン レゼルヴ・ドゥ・ラベイの特徴▼
- 味わい…辛口
- 熟成期間…20年以上
- 市場価格…80,000円~
- キャバクラ価格…約300,000円
- ホストクラブ価格…約400,000円
ドン・ペリニヨン P2
ドン・ペリニヨン エノテークの後継と言われているのがこちらのP2。
ドンペリの醸造最高責任者であったリシャール・ジェフロワ氏の「ドン・ペリニヨンは3つの時代を通過する」という言葉と思想を象徴し、「P」の付くドンペリが生産されるようになりました。
Pは「プレニチュード」、訳すと熟成のピークを指します。
P2はその名の通り、2度目の熟成ピークを迎えたドンペリということになります。
▼ドン・ペリニヨン P2の特徴▼
- 味わい…辛口
- 熟成期間…15年
- 市場価格…53,000円~
- キャバクラ価格…約130,000円
- ホストクラブ価格…約200,000円
ドン・ペリニヨン P3
P2に続き、3回目の熟成ピークを迎えたのがこちらのドン・ペリニヨンP3。
ドンペリの長期熟成シリーズでは最高峰であると言われています。
かなり希少なP3はなかなか手に入りにくく、市場価格もかなりの高額となっています。
▼ドン・ペリニヨン P3の特徴▼
- 味わい…辛口
- 熟成期間…25年
- 市場価格…450,000円~
- キャバクラ価格…約1,000,000円
- ホストクラブ価格…約1,200,000万円
ドン・ペリニヨン ルミナス
「光るドンペリ」として人気を博しているドン・ペリニヨン ルミナス。
スイッチを入れると瓶底のライトが点灯し、瓶自体が光っているかのように見える仕組みになっています。
気になる中身はノーマルのドンペリであるホワイトもしくはロゼ。
ホワイトのルミナスはグリーンに、ロゼのルミナスはピンク色に光ります。
▼ドン・ペリニヨン P3の特徴▼
- 味わい…極辛口or辛口
- 熟成期間…8~10年
- 市場価格…22,000円~
- キャバクラ価格…約120,000円~
- ホストクラブ価格…ほぼ取り扱い無し
番外編:幻と呼ばれるドン・ペリニヨン プラチナ
1976年以前に作られたドン・ペリニヨン エノテークのなかでも、30年以上熟成させた年代物を「ドン・ペリニヨンプラチナ」と呼びます。
生産の年代によって価格に違いが出るものの、最も安いものでも市場価格で30~60万円以上。
それだけ希少価値が高く幻とも呼ばれる、ドンペリの中でも最高級品といえるのがプラチナなのです。
番外編②:世界で限定100本!ドンペリ ホワイトゴールド・ジェロボアム
1995年、世界中で限定100本のみ販売されたのがドンペリ ホワイトゴールド・ジェロボアムです。
世界の高額シャンパンランキングで4位と言われるこちらのドンペリの販売価格は、なんと126万円。
現在ではさらにプレミアがつき、コレクションアイテムとして150~400万円の高値で取引されています。
本物のホワイトゴールドで作られた3リットル瓶が特徴的ですが、世界限定100本ということで実物を目にするのはなかなか難しいでしょう。
まとめ
世界で圧倒的な知名度を誇るドン・ペリニヨンは高級シャンパンでありながら、夜のお店で圧倒的な人気を誇るまさに「夜の帝王」。
華やかで派手なイメージが強いドンペリですが、もちろん味もお墨付きです。
種類によっては手の届きやすい魅力的な価格帯なので、お祝いやイベントなどのシーンを盛り上げるなら必ずそろえておきたい高級シャンパンです。
ドンペリ独自の特徴的なラベルの形状をそのままにオリジナルシャンパンを作るなら、ぜひキャベルへ。
お好みのデザインでドンペリカットのラベルシールを作成・お届けいたします。
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